前回の記事に続き今回は実際にトラックマンを使いシャフトごとに打ち比べをしたデータになります。

最初に打ち比べをしたデータをUPします。

全て同じ力感で振るよう心掛けました。

ツアーAD GP 6X

ツアーAD XC 6S

ゼクシオSRシャフト

ツアーAD VR 4S

PINGレディースAシャフト

硬いシャフトはやはり飛ばない

60g台のシャフトはロフト9度で打ちましたが、軽い40g台のシャフトはスピン量が増えてしまうのでロフト7.5度まで立てて打ってみたところ、ある程度の結果に収まりました。

1発の飛距離が出るのは軽柔シャフトです。

しかしヘッドがシナル分、インパクトを待てないと上手く飛びません。

自分でシナリを調整できる人でないと上手く打てず、飛ばすために技術が必要です。

シャフト比較

クラブヘッドスピード飛距離
ツアーAD GP 6X45.3245.6
ツアーAD XC 6S45.6253.2
ゼクシオSR48.5255.4
ツアーAD VR 4S47.6271.0
レディース A48.5270.2

ゼクシオは、やはりカチャカチャ機能が付いていないのでロフト角がついてしまいスピン量が多く飛距離ロスをしてしまいました。

同じ力感で振った場合、硬い物と柔らかい物では柔らかいシャフトの方が飛ぶという結果が出ました。

下記は参考までに、私の奥さんが打ったデータですがヘッドスピードが早くないと、硬くても柔くても飛距離が変わりません。

PINGレディースAシャフト

ツアーAD VR 4S

シナリを自分で調整しインパクトを合わせる事ができないと、柔らかいシャフトの恩恵を受けられず、振り遅れてスライスすることが多いという結果になりました。

上記の結果を元にアマチュアゴルフファーがどのくらいのシャフトを使ったら良いかを考えるにあたり、女子プロのセッティングを参考にしたいと思います。

女子プロセッティング資料(2024年調べ)

名前平均飛距離シャフト名振動数
神谷そら260.82ベンタスブラック5X276
小祝さくら251.92テンセイプロホワイト1K 5S268
吉田優利241.85スピーダNXグリーン5S252
安田佑香237.07アッタスキング5S246
堀琴音227.71ツアーAD HD 5S254

このように比べてみる事で大体、250ヤードが1つの目安だということがわかってきました。

私が打ったツアーAD XC 6Sの振動数は260です。

250ヤードを超えてくると振動数260〜270の間がよさそうで250ヤード以下は振動数250前後が良い

ちなみに私の奥さんが打ちやすいと言ったツアーAD VR 4Sは振動数251です。

そこまで飛ばない人でも250前後の振動数というのはヘッドスピード関わらずに振りやすいという事が見えてきます。

女子プロの数値を見ても220ヤードでも240ヤードでも振動数250前後を使っています。

振動数270以上の5Xや6Xというのは260ヤード以上飛ばす人じゃないと合わないのではないかと思います。

男子プロで平均300ヤードの人でやっと6Xなのですから。

アマチュアが無理してXシャフトを買うと飛距離のロスにも繋がるし、シナリを感じれず振りすぎにも繋がると思います。

検証結果のまとめ

ここまでで振動数250前後のシャフトが振りやすく安定するのではないかという答えが見えてきました。

どうしても飛距離を出したいなら、タイミングよく打てる技が必要ですが40gのRシャフト、ヘッドのロフトは9度以下が良いです。

ヘッドスピードは早くても関係ありません。

インパクトのタイミングを合わせられるかどうかだけです。

40gのSシャフトの方が少しタイミングは取りやすいですが軽いので、こちらも男性でヘッドスピードが出る方はヘッドのロフトは9度以下をおススメします。

表まとめ

飛距離シャフト
260ヤード以上6X
250ヤード前後安定重視6S
220~250ヤード5S
200~220ヤード4S
200ヤード以下4S

自分にあったシャフトを見やすくするために表にまとめました。

上から順に6Xは260ヤード以上、飛ばせる人でないとシャフトのしなりとスピードが合わないのではないかと思います。

また250ヤード前後の飛距離が出る人でバラツキを安定させるのであれば6Sぐらいで良いのではないかと思います。

飛距離220~250ヤードぐらいまでの人は無難に5Sが良いと思うし、最近の女子プロも6Sを使う人は少数で、ほとんどの人が5Sを使っています。

220ヤード以下の人は4Sで速く振った方が飛距離は伸びます。

一概にSシャフトが良いとは言い切れませんが、振動数250前後が打ちやすいと思うので欲しいシャフトの振動数を調べてから買うと良いと思います。

女性もレディースのAやLシャフトでも40gのSシャフトでも、しなり戻りを上手く使える技を磨かなければ飛距離は変わりませんので、安定させたいならば4Sシャフトの方が直進性は高いと思います。

ドライバーのLシャフトやAシャフトは柔らかすぎて意外とタイミングを取るのが難しいかも知れません。

いろいろと振ってみて、このような結果が出ました。

ヘッドスピードが遅くても振動数250前後のシャフトは振りやすい、あまり上手くない人ほどスイングを打ち急いでしまう傾向があるので意外と振動数250が合うのかも?

仮説ではありますがヘッドスピード42程度から、それ以下の人も振動数240~250ぐらいで良いのかもしれません。

逆にヘッドスピードが遅くても振動数220前後の柔らかいシャフトの方が難しく感じられる可能性があります。

個人差はあると思いますが見えてきた研究結果です。

そしてパワーのあるヘッドスピードが速い人でも、軽くて柔いシャフトが1番飛ぶ!

タイミングを合わせるのは難しいですが、技を磨いて、毎回打てたら最強です。

軽柔シャフトはどこまで飛ばせるかを競う、ドラコン向きのシャフトだという研究ができました。

あくまでも個人の見解になりますが次のリシャフトの際に参考にしてみてはいかがでしょうか。

次の記事では軽柔シャフトは実際に必要なのかどうか、という記事を書いていきたいと思います。

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