今回はバンカーショットについて書いていきたいと思います。
バンカーのコツという記事が探せばたくさん出てくると思いますが、アマチュアに必要なバンカーショットのコツは別にある気がしましたので説明させていただきます。
バンカーショットのコツは力加減と状況把握
WEBに乗っているバンカーショットの記事を見るとスタンスやクラブの上げ方、握り方などが書いてありますが、一度そういった情報は忘れてください。
結論から書きますと、WEBで紹介している記事のバンカーには砂が入っているが、お楽しみゴルフで行くゴルフ場のバンカーには砂が入っていないことが多い。
まずは、ここが全然違うのでWEBの記事を鵜呑みにしないで自分でよく観察することが大切です。
砂が入っていないバンカーはベアグラウンドと大して変わりはありません。クラブを開いたりスタンスをオープンに、という情報よりも、実際に自分でバンカーに入ってみて砂が入っているかどうかを調べる事の方がよほど重要な情報となります。
砂が入っていないバンカーショットの注意点
砂が入っていない硬いバンカーでウェッジを開いたら、ソールが地面に弾かれてトップの原因となります。
硬いバンカーでは通常のアプローチと同じように打ちましょう。
硬いといっても少しは砂が入っていると思いますので多少、砂の影響を受けたり、ダフったりすることもあると思いますので自分とピンの約2倍の距離を目安にアプローチの感覚で振ると良いと思います。
ピンまでが遠い場合は2倍ではなく適度にピン奥を狙ってみてください。ピン奥を狙うということが大切になります。
ウェッジを開いたり、スタンスを変えたり余計なことはせず、シンプルにふり幅を少し多めで2倍の距離を見ておけば、バンカーの影響を受けても大きなミスに繋がることは無いと思います。
アマチュアのバンカーショットはピンと自分の距離、2倍以内に出すことができれば、ほぼナイスショットだと思います。
バンカーショットのミスは力加減
アマチュアが打つバンカーショットのミスの殆どは力加減が原因だと私は考えています。
私も初心者の頃はバンカーが苦手でした。
ラウンドレッスンに行ったり、一人ではなく複数人のプロに教えてもらいましたが、どれもしっくりと来ませんでした。
砂を前に飛ばすようにとか、ローテーションを入れるとか、今どきはドローのように打つなど、アドバイスはたくさん頂いて意識はしていたのですが上手くはなりませんでした。しかし練習を重ねるうちに気づきがやってきました。
バンカーショットでは力を抜くこと!
え!?そんなこと?と思う人もいるかもしれませんが、私と同じ症状の人もいるかもしれませんので書かせていただきます。
①力が無さすぎると砂に対するインパクト負けをして振り切れなくなる。
②力が有りすぎると砂の下に潜ってしまいダルマ落としとなる。
力が弱すぎる人、強すぎる人、両方の要因です。
バンカーショットの教え方で、ブルドーザーのように砂をかき出す!とか砂ごとボールをバンカーから出す!という言葉を聞いていればバンカーは強く打つものだと思ってしまいます。
私は「ほどよい力加減でバンカーは打つ」という教え方をしてもらいたかったです。
力が強ければ強い程、砂にクラブが潜って1m先にポトッと落ちてバンカーから出ません。
力が強い人は砂にぶつかる瞬間にフッと手の力を抜くことでバウンスが機能してバンカーからボールがフワッと出るようになります。
バンカーショットの緩みと力み
アマチュアがよくやってしまう、緩みとリキみについても書いていきたいと思います。
緩みは砂が入っているバンカーでピンまで近い場合、アマチュアは飛ばし過ぎを恐れて緩みます。
ピンまで近い場合、緩んで「1mのポトッ」にならないようにピン奥で良いと決めてから打つようにしましょう。先ほども説明した通り2倍の距離を目標にして少しダフらせて打つと結果が良くなると思います。
リキみの方は、緊張からやってきます。
アマチュアの殆どの人はバンカー練習する機会が少ないので、気持ちは落ち着いていたとしても、無意識の緊張から手に力が入りクラブを砂に叩きつけてしまいます。
また緊張からスイングリズムが早くなることも原因で、ボールのかなり手前にクラブを落としてしまい、飛ばずにポトッとなることが多いです。
バンカーショットの練習
バンカーは少し大きめのテイクバックから、ゆったりとしたリズムでスイング出来るかがカギです。
バンカーショットのイメージは、クラブを砂に叩きつける「ドンッ」というイメージから、砂に軽く「トーン」というイメージに変えることができればバンカーが上手くなり苦手意識が無くなってくると思います。
またダフって「ポトッ」を恐れて砂にクラブを付けないように振り、トップしているケースもよく見かけます。
ウェッジのソールを砂の上に軽くトーンと置く練習は一度練習場で集中的にやれば身につくと思います。
バンカー練習ができる練習場に行き、ウェッジで軽く砂を叩く練習を是非やってみてください。バンカーショットはイメージができてくれば簡単に出せるようになってきます。
バンカーショットのイメージができて、ある程度出せるようになってきたら、スタンスやカット打ちなどWEBに乗っている情報を参考にして、さらに上のレベルを目指しましょう。
バンカーが上手く出せないと思ってこちらを読んでいる人は技術や形よりも、バンカーの力加減と状況把握を理解することでバンカー上達に繋がると思います。
長くなりましたので次回のテーマでバンカーから出しやすいウェッジを紹介するとともにバンカー推奨ロフト角も書いていきたいと思います。