今回はパターの選び方について書いていきたいと思います。
まずは前提として、このページを見ているということはパターのことを知らない初心者の方、少し上手くなり次のパターを買いたいと考えている方、そういった人の為に書いていきます。
パターの分類、距離感と直進性
分かりやすく書いていきますので大きく分けてパターには2種類の方向性があると思ってください。
①距離感や強さ(タッチ)を合わせやすい軽いパター
②直進性が高く、真っすぐボールが転がる重いパター
分かりやすく理解するために一番最初は、この程度の知識で良いと思います。
下の方で詳しく書いていきますが、まずはこの二つ。
一番左のOldタイプのパターから軽くて距離感が合わせやすく、右に行くほど直進性が高いパターになります。
アプローチのようにボールを弾いて、ロングパットがしやすいブレード型に対して一番右のネオマレットは真っすぐ引いて真っすぐ当て、直進性が良くショートパットを決めたい時に役に立つパターです。
ショートパットを取るか、ロングパットをしやすくするか、大きく分けると2パターンに分かれます。
自分が得意な方を選べば良いので最初のパター選びは簡単です。
もちろん最初は見た目から入っても問題ないと私は思います。
パターやクラブ選びの真実
何万円もするパターをそんなに簡単に選んで本当に良いのか?と考えている人も多いと思いますので、その理由を書きますので読むことによって毎年新モデルのクラブが出ますがクラブが、どういうものか理解が出来ると思います。
ゴルフクラブ全般に言えることですが、自分に合った道具という考え方をしていては道具選びの底なし沼にハマっていく一方で答えがでません。
「スイングはクラブによって創られる」という考え方をして初めて答えがでてきます。
茨城の地クラブメーカー「ジョイメニー」のホームページに乗っている言葉です。
私がゴルフを始めて少し経った時に、全てのクラブをジョイメニーの喜多さんに作っていただきました。
プロのクラフトマンにヘッドスピードや球筋を見てもらいクラブを作成したのですから、クラブ選びはこの時点で完成していたのです。
しかし人間には好奇心や欲求から、もっと良い物があるのではないかと思い、クラブ選びの沼に落ちていくのがゴルフ心理です。
道具というものは不変ですが、人間は不変ではないし、日々変化をしていきます。
人は痩せたり、太ったり、力強くなったり、衰えたり、日によって体調が変わり、疲れや寝不足程度でも人間の感覚は変化します。
それなのに自分にピッタリの道具を探すというのは無理があると思います。
変化しすぎるからこそ変わらない物(パター)に自分が合わせていくべきだと思います。
どうしたら真っすぐ転がせるかを研究していく。1本の道具に合わせ自分が変化をして入りやすい打ち方(スイング)を作り上げていくことが大切だと思います。
パターでも細かく言えば、長さ、重さ、バランス、ライ角、フェース角、オフセット、ネック形状、重心深度、フェースバランス、ヘッド形状、グリップなどなど違いが物凄くたくさんあります。
違うパターに買い替えると、打ち方をまた研究しなくてはならないので培った経験値が半減してしまいます。
自分にピッタリと合う魔法のような道具は存在しません。
それは人間が可変な以上、変わりようのない事実です。
パター以外のクラブは年齢と共にどうしても振り切れなくなったりすることがあると思いますが、パターだけは年齢の関係がありません。
パターに極意があるとすれば、1本を使い続けることだと思います!
とはいっても!ゴルフは趣味です。
そういうことを理解したうえで、新品のパターを買ってみたり、コレクションをしてみたり、打ち比べて自分なりの研究をすることもゴルフの楽しみの1つだと思います。
やっぱりこれが、あれが!と言っている時がゴルフは楽しい。
また理想を追い求め続けるのもゴルフだと思いますので自分なりのゴルフをみなさん楽しんでください!
スイングはクラブが創ります
クラブなりのスイングを研究する事が上達の近道になります。
パターは悩まず買って良いと思います。
パターは形状よりも、思い入れを持って長く使えるかどうかだと思います。
パターを変える時期について
ここからは本当に理屈と余談なので読まなくても結構ですが、パターという物を分かりやすく理解するために「箸」に例えて、ご説明をしたいと思います。
みなさんはどんな箸を持ったとしても弘法筆を選ばずの域に達していて、自由に物を食べることができると思いますし、毎日かかさない当たり前の行動なので、かなりの腕前だと思います。
たとえば、絶対に失敗せずに1粒の大豆を皿に移す競技で賞金がもらえるとするならば、みなさんは使いやすい箸を選ぶと思います。
割り箸よりも、滑り止めが付いている箸、先端がとがった方が良いか、重みがある箸が良いか、手に馴染む削られ方をしている箸はどうか。
人それぞれに思うところは出てくると思いますし、選ぶ箸も変わります。
よくイメージしてみてください。
心を落ち着けて、集中して1粒の大豆を摘み落とさずに皿に移す行動。
かなりの集中力と繊細さや力加減が大切になってくると思いませんか。
パターも同じくらい繊細さと力加減が必要な行動だと思います。
たった1~2度の開閉がわかるかどうか、パターを構えた時の顔はどうか、テイクバックをした時に開き具合が分かるかどうか、もしくは全く開かずに真っすぐ引けるかどうか、インパクトの打感で芯を捉えたか分かるかどうか。
大豆を摘まむ箸を持つ時と同じくらい、パターで打つ感覚が繊細になった時に、本当のパター選びが始まると思います。
それまでは上記で書いた通り大きく2パターン、距離感と直進性のどちらが良いかでパターは決めて良いのではないかと私は思います。
そして1本を使い続けるということ。
本当に繊細な神経がパターに通うようになった時には、長さ、重さ、バランス、ライ角、フェース角、オフセット、ネック形状、重心深度、フェースバランス、ヘッド形状、グリップなどを調べて学び、徹底的に打ち比べて自分が良いというものを見つけてみてください。
ゴルフは奥が深いからこそ楽しいのだと思います。
どんなパターを選んでも失敗はないし、成功もない
使い続けて入りやすい打ち方が分かった時こそ、自分に合うパターとなるのではないでしょうか。